第12回認定者研究会2023年初夢会

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(話し合いを始めたところ)
「第12回認定者研究会2023年初夢会」

14日(土)に認定者限定の初夢会を開催しました。
文字通り初夢を紐解く研究会で、
お祝いモードの集まりではありません。

主催者としては認定者のみなさんの夢に対する技量を上げていただき、
認定者に恥じない夢解きをまずは自分自身に活用し、
その上で他人さまの夢をお聞かせいただけるようであってほしい、
その思いを込めて開催しました。

そのためにこの会に先立ち出席者13名に
予め夢解きを夢解読法に沿ってレポートを作り提出していただきました。
そのレポートに添削した結果をみなさんにお知らせし、
その考察を終えて、
自分の夢の絵を持参した上で14日午前中3時間の間に、
13名全員の初夢のメッセージを拾い出すという作業をしました。
認定者のみなさんにとっても大変ハードな作業だったと思います。


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(途中のお茶の時間)

その様子を書いてくださった、
参加者のお一人てんげる治療院山﨑ゆか裡さんのブログをお読みください。
ゆか裡さんの初夢は瞑想の奨励というよりもっと実際を言っているようです。
彼女の治療の力は相当なものと私は感じています。
しかしゆか裡さんの治療が効果を発揮するのは
必ずしも全員ではない可能性があります。
その見極めが彼女の力となるでしょう。
そのためには学業も大切ですが、
現時点での治療者としての経験を更に積むことが大切と、
初夢は言っているようです。
この辺の読み込みは自分の夢の傾向を知っていないとたどり着けないかもしれません。

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(記念撮影にスタンバイ)


さて、初夢会に戻ると、
事前の作業のお陰もあって、
受講者も講師も気合ある夢解きを行うことができました。
13例全てをここに披露するわけには行きませんが、
中でもこの記事を読んでくださる方にお知らせしたい初夢は、
「娘の葬式に娘の友達二人が舞を奉納してくれても、
子供を亡くした私の心にはどれも響かないと感じている」という
びっくりするような夢でした。

初夢に葬式とは夢を知らない者には、
「縁起でもない」と受け取られかねません。
初夢のシンボルについては、初夢のシンボル考察 をご覧ください。

「初夢のシンボル考察」では「一富士二鷹三茄子」に続いて、
「四扇(しおうぎ)五煙草(ごたばこ)六座頭(ろくざとう)」と続きますが、
それとは別に、
「四葬礼五雪隠(よんそうろうごせっちん)」という言い伝えがあります。
(注:初夢に込めた先人の思いはひとえに霊性のあり方を言っています。
例を挙げれば「富士」は高みを目指すことではありません。
むしろ自分を知ることです。)

つまり葬式は霊性にとって縁起の良いシンボルとなります。
7日のオープンクラスの初夢では「富士山」が登場しましたが、
14日には「葬式」が登場しています。
この二つのシンボルは、
先人の初夢に込めた知恵を活かして余りあるものがあると思います。

娘の「死」が意味するのは、
夢主が娘と同じ長所を活かしきれていないということになります。
娘は母親の長所を目の前で見せてくれていますが、
それを欠点と嫌っているか見えていないというのです。
だから自分も持っている長所をないものとして疎んじてしまうのです。
実はこの夢主が娘の死の夢を見るのは初めてではなく確か2度目です。
聞かされる方は、
それを知っているので驚きませんでした。
却って自分の娘を自分の夢で死なせてしまう
自己探究に覚悟のあるこの夢主のあり方に脱帽です。

けれどこの夢をこれ以上解説することに躊躇いを覚えました。
そこで、「これ以上は言えない」と本人に伝えました。
「これ以上は自分で感じ切るしか答えは見つからない」と言いました。
これが精一杯の講師としてのリードです。
そうするとどうでしょう。
しばらくして本人が言い出したのです。
「おともだちに『ありがとう』といえばいいのですね」と。

夢の中では泣けなかったのに、
大勢の前で夢の話をしているうちに、
緊張とそれとは裏腹の開放感の開き直りが、
夢の中の舞を舞っているお友達に思いを馳せることができたのでした。
それで思わず感謝の気持ちを自分でキャッチでき、
「ありがとう」を言葉にできたのですね。
「ありがとう」の言葉がこの状態で出てくれば、
感情が込み上げて「娘の死」を悲しむことができます。
みんな一緒に死者への想いを共有できます。
悲しみは感じることで癒しになります。
悲しみの感情は愛情表現だからです。
すると自然に「ありがとう」の言葉でみんなの気持ちがひとつになります。

夢は霊性への言葉なので、
霊的生き方を示唆してきます。
この夢の場面作りで最後の「ありがとう」が、
みんなを癒すのだからこれが霊的生き方なのだと教えてくれたようなものです。

彼女の長年の問題は「理性で物事を処理する」傾向です。
「感情を感じる」ことが難しいので、
感情豊かに動き回る娘を疎ましく思っていたのです。
それを終わらせるために、
夢の神さまは娘の死を体験させてくれました。
それでこの夢で自分が感情を感じていない自分に気付かされたのです。
それが「感情を感じる」扉を開いてくれたのです。

ここまで来て本人の目には涙が浮かんでいました。
わたしたちは明日をもしれない命をいただいて生きています。
その中で娘の死を夢に見るのは衝撃です。
この夢主の心の強さを讃えたいと思います。

理論や分析では到達できない夢の真の「言葉」を、
このワークでみんなが共有できました。

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(記念撮影)


この日認定者のみなさんはワーク中に何人かの方の目に涙を見ました。
初夢の本当の凄さは、
年を並べていくと分かります。
初夢という区切りは、
自分の自己探究を続けていく上で、
一つ一つが「関所」に成ってくれます。
当然トラウマにカルマの難問にどれだけの成果があったかを、
初夢は色濃く反映しているので、
初夢が今年の目標を知らせてくれると同時に、
魂の遍歴にどれだけの成果を出せたか、
それを知ることができます。

堀口歩さんのブログ記事です。
彼女の今年の初夢が意味するところは、
広げすぎた活動を整理し、
ライフシールのステンドグラス作家としての天職に邁進することでしょう。
これは「ライフシールのステンドグラス作家」として、
彼女のありようを夢が認めたことです。
数年前の状態がどうであったかに想いを馳せれば、
夢の優しい気遣いに頭が下がります。

看護学校の講師である大嶋としえさんの記事はこちら。
グリーフケアを学ばれた看護師のとしえさんの感慨が心強いです。

当日のことを記事にしてくださった方はまだまだおありかもしれませんが、
私の目につく範囲でシェアさせていただいています。
最後は横山ちなぎさん 

ちなぎさんの夢のテーマは「夫婦が心の拠り所」でしょうか。
夢の「車のシートに見知らぬ老夫婦が座って」という部分に惹かれます。
この夢の伝えたいことを俳句で見つけました。

観梅や富貴に勝る共白髪/川村紫陽

このテーマはこれからわたしたちが探求していくところと感じています。





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(終えても余韻で立ち去り難いようです)


追記:石井優美さんのブログ記事です。

https://ameblo.jp/y-sleepingbeauty/entry-12784399465.html

https://ameblo.jp/y-sleepingbeauty/entry-12784455464.html

https://ameblo.jp/y-sleepingbeauty/entry-12784489722.html

優美さんセッションではロールプレイをしました。
この日の圧巻でした。
認定者研究会として出席された認定者全員の今年の課題でも有ります。
手中には全てが揃っている。
立ち上がり行動するだけ。
2023年のテーマです。

by dream-bannai | 2023-02-01 16:30

夢療法とは、自分の夢から自分へのメッセージをひも解き、心の成長を目的に、それを日々に生かしていく療法です。 夢のメッセージをボディ、マインド、スピリットの三方面で受け取り、それを自分の現状に役立てる療法です。


by amanotorifunean
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