6月3日のオープンクラスに空席あります。
オンライン講座木曜日クラスも空席あります。
オンライン講座土曜日クラスを企画中です。
ご興味のある方はお問い合わせください。
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昨日21日(日)高津久仁枝さんから頂いた案内状を片手に、
代々木上原の坂井邸能舞台に伺いました。
小田急線の駅を出て直ぐの坂道を数歩行った先に瀟洒な脇道があって、
そこをはいると両側に刈り込みすぎない木々の先に、
昭和初期の書院作りの玄関が現れました。
これだけでも異次元の世界にタイムスリップした気持ちになりました。
玄関の引き戸を開けると殿方に迎え入れられ、
今日のワークショップ会場と案内されたのが大きな能舞台でした。
いままで能舞台をそれほど見たわけではありませんが、
小型ではなく実寸だと思います。
ここまででもかなりのショックでしたが、
能舞台お決まりの松の絵にはこれもかなりのショックを受けました。
わたしの「すごいね。いいね」に、
夫も「筆が走る人の絵だね。珍しく意見が一致するね」と、
彼も絵の作者をあれこれ考えているようでした。
後で、久仁枝さんが前田 青邨(まえだ せいそん)監修と教えてくれました。
納得しました。
品性が格別です。
特に松の幹の処理の独創性には身震いします。
「彼は天才だから」と夫も言葉少なくここでこの絵に出会えた感慨に耽っているようでした。

(能舞台をバックに)
思い起こせば、
私たちの初デートは「能衣装」の展示説明会でした。
どうしてそうなったのか今となっては思い出せませんが、
その当時の伝手で特別な勉強会に参加したのだと思います。
能衣装の美しさは天下一品ですから。

(山姥の衣装だそうです)
27日には銀座観世能楽堂で「山姥」を拝見しに行きます。
その講演を拝見する準備に「山姥」の知識が必要です。
21日はそのためのワークショップでした。
詞章の一つ一つを順送りに解説いただき、
唱和することで世阿弥の思いをほんの少し窺い知れたのでしょうか。
足袋を履き、扇を手に、舞台の上ですり足の練習をしました。

(講師を務めてくださった坂井音隆能楽師)
高津久仁枝さんとご伴侶の活動は多岐に渡ります。
だからこそ名古屋で私の夢講座を何回か開催していただきました。
今は一般財団法人仁和能楽學舎https://www.ningaku.jpを立ち上げ活動されています。
ご夫婦の日本文化に対する思い入れとその力強い行動力に頭が下がります。
ご興味のある方は交通の便の良い都会の真ん中の昔の木造能舞台でお能のお稽古をされてみてはいかがでしょう。
人生の清涼剤になることでしょう。
能舞台を歩くだけでも健康維持に役立つようだと思ったことでした。